ご挨拶

暁星歯学会会長 小方 清和

暁星歯学会は1979年に誕生しました。暁星学園の創立90周年を契機に、各大学歯科部の暁星学園出身者が有志を集い、会合を重ねて暁星歯学会は誕生したと伺っています。暁星歯学会初代会長の檜垣旺夫先生は歯科医師を目指す暁星学園の後輩に対し、進路相談、進級問題、国家試験、そして歯科医師としての将来の方針を指導することを、この会を通して伝えていきたいと考えておられました。私が暁星学園を1981年に卒業し、歯学部に進学後、暁星歯学会という存在を知ることになりました。暁星歯学会に所属する先輩方は、若い歯科学生とも積極的にコミュニケーションをとられる方ばかりで、暁星歯学会という輪の中に自然と入っていくことができました。暁星学園の同窓という共通の条件で、旧知の先輩、後輩という以上に、友人としてお世話になることが多いのも暁星の特質であると思っておりますが、暁星歯学会においても多くの先輩にご指導を受け、後輩に刺激され、歩んできたように思います。

昨今、歯学部を目指す学生は減少傾向にあり、暁星学園の学生に対し、歯学部への進路相談を行う機会は少なくなりました。それは時代の流れでやむを得ない情勢ではありますが、歯科医療はすべての人々にとって、身体の健康を維持するためには必要不可欠な存在です。暁星学園の後輩たちに対し、どのようなかたちで、歯と口の健康維持を伝えるかを常に考え、実践する準備を、暁星歯学会は新たに進めていきたいと考えています。昨年の2019年で暁星歯学会は40周年を迎えることができました。我々は、型にはまることのない柔軟な思考をもって、今後も暁星学園と関わりを持ちたいと思っています。